2013.03.22更新

鬱病(うつ病)、不眠症アレルギー性鼻炎
子宮内膜症、卵巣嚢腫、首痛、冷え症(低体温)     女性  36才

前述の諸病名、諸症状を訴えて来所した

鬱病については、高校生の頃より発症しているとの事なので、
20年間もの間、鬱病に悩まされ続けていたという事になります。
最近は20時間も寝ているとの事で、起きているのは4時間程度という事でした。
子宮内膜症から卵巣嚢腫になり、昨年(平成24年12月)摘出したとの事でした。
冷え症があり、通常の体温は34.7℃との事でした。
アレルギー性鼻炎、首痛等々有り。
これ等諸症状は色々と異なり、病名も色々と付けられておりますが、
総じて云える事は、全ての原因は低体温から発症したものと思います。
本人が訴える鬱病は脳病変による鬱病ではなく、低体温からもたらされたもので、
東洋医学でいう処の頭寒足熱(健康体)ではなく、
その逆転現象になっているだけであると判断しました。
即ち、頭熱足寒の状態であります。
治療としては、アレルギー性鼻炎については鼻周辺の「ツボ」に刺鍼し、
首痛については第一頚椎に対してカイロプラクティック アジャストメントを行いました。
頭熱足寒の対処法としては、足湯を行いました。
足湯の「コツ」としては出来るだけ熱い湯に足を浸けるというところがポイントになります。
足を浸ける事が出来ない位の温度で、通常±47℃程度になろうかと思います。
何故この温度が必要かと申しますと、飽くまでも私の推論ですが
43℃以上の熱が表皮に触れると、"TRPV1"と名付けられたタンパク質は
熱刺激を電気信号に変換する機能を持っていて神経を興奮させます。
この神経は末梢神経C繊維と呼ばれるもので脊髄、
そして脳へこの興奮が伝達されていきます。
この温度設定で足湯を行うと足が温かいままで、何時間も、
人によっては何日間も持続する事が私の経験から分かっております。
それ以下の温度ではすぐに湯冷めしてしまいます。
この方法を使うと、いとも簡単に頭寒足熱の理想的な
エネルギーバランス(気のバランス)を取る事が出来る為、
鬱症状はすぐに解消する事になります。
事実この患者さんは翌日来所した時には鬱症状は
完全になくなっていると云っておりました。
不眠症も解消され通常の睡眠時間に戻ったとの事でした。

※ 足湯は±47℃位にする事がポイントです。


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投稿者: 神戸東洋医学センター

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