2011.11.30更新

61歳 男性

前述の病名、症状等を訴えて来所、
太陽膀胱経の一行線を一様に刺鍼し、特に左腰部に3寸8番の鍼を刺鍼し、
左腰部より左足部に迄響かせた。
カイロプラクティック治療としては両骨盤をPI(後下方変位)から
AS(前上方)へPSS(後上腸骨棘)をadjust した。
仙腸関節を緩める為に第2仙骨棘を Thrust した。
腰椎ヘルニアがあるが特に腰部は触らなかった。
上部頚椎atlas & axis をThrust し Subluxation を正した。
依ってすべての諸症状は緩解し満足いく結果を得る事が出来た。

コメント
 ヘルニアであるが要手術といわれている様なヘルニアでも
針術及びChiropractic 施術によっても良くなるケースが多く有るので
手術をする前に一度無血治療である鍼、カイロプラクティック等、
手技療法を試みる事をお勧め致します。
骨盤のカイロプラクティック理論について少し解説致します。
正常な骨盤はやや前方に傾いております。
35°~44°でFerguson's sacral base angleと呼ばれております。
一般論ですが患者さんを含め体の弱っている方は、
前傾骨盤を取る事が出来ず反対に後下方変位PI(Posterior & Inferior)の
状態になっているようです。
わかりやすく云えば屁っっぴりごし放り腰の状態です。
ですからPI骨盤を正反対の位置に矯正すればよい事になります。
ようするにヒップアップの体型にすればよい訳です。
PI骨盤になると肩の張りがなく前屈みになり、膝もやや曲がり気味になります。
どことなく元気がなく覇気に欠けるようです。呼吸も胸式になり浅くなります。
正常なAS骨盤になると上記と正反対の状態になります。
皆さん心してAS骨盤になるよう心がけましょう。
AS骨盤とは前上方(Anterior & Superior)の事です。

投稿者: 神戸東洋医学センター

SEARCH

side_tel.png